@article{oai:hama-med.repo.nii.ac.jp:00000125, author = {小林, 浩 and KOBAYASHI, Hiroshi and 住本, 和博 and SUMITOMO, Kazuhiro and 寺尾, 俊彦 and TERAO, Toshihiko and 川島, 吉良 and KAWASHIMA, Yoshiro and 甲田, 誠 and KOUDA, Makoto}, issue = {11}, journal = {日本産科婦人科學會雜誌, Acta Obstetrica et Gynaecologica Japonica}, month = {Nov}, note = {Cancer Antigen 125 (CA 125), Tissue Polypeptide Antigen (TPA), Ferritin (Fr), Carcinoem-bryonic Antigen (CEA), Alpha-fetoprotein (AFP), Placental Plasminogen Activator (PPA)の6種類の腫瘍マーカーのcombination assayのみならず, 偽陰性を減らすためにstepwise discriminating analysisを用いた「卵巣がん検診」を全県下的なプロジェクトとして昭和60年9月より実施した.医院の77.4%, 病院の74.5%, 全体として76.9%が参加し, 昭和63年12月15日までに21,900検体を処理した. 追跡調査の完了した7,456症例について画像診断を含めた臨床的医師判定と本検診の判定結果との関連を検討した.昭和60年9月から昭和62年12月までに125例の卵巣癌患者が登録され, その内訳をみると84例は術前に超音波診断を含めた臨床診断により癌を疑われていたが, 残りの41例は術前には非癌と診断されていた.この125例の卵巣癌患者のうちcombination assayにより100例が癌と判定され, 残り25例はすべての腫瘍マーカーが陰性であったがstepwise discriminating analysisによりこの中から9例を癌と判定することができた.一方, 6種類の腫瘍マーカーのcombination assayの偽陽性率は17.6%であり, combination assayにdiscriminating analysisを併用した時の偽陽性率は21.6%に上昇し, 9例の卵巣癌患者を発見するのに408例の偽陽性例を拾い上げる結果になった. 125例の卵巣癌患者について各診断法における診断精度を比較検討したところ, 画像診断のみでは84例 (67.2%) の卵巣癌患者が癌と診断され, 残り41例は見逃された.画像診断とcombination assayの併用では112例 (89.6%) が癌と診断され, これに判別式を適用すると121例 (96.8%) が癌と診断され, 最終的には臨床的な医師判定と本検診の両者を行っても4例の見逃しはあるものの121例の卵巣癌患者を癌と判定することができた. 以上より, 今回作成した腫瘍マーカーの数学的解析による判別式は画像診断との併用により, 卵巣癌患者発見のために有用な手段になると考えられる.すなわち, 画像診断とcombination assayの両者で非癌と診断された症例に対してのみ判別式を適用することがcost perfomanceの点で優れた方法であることが証明された.}, pages = {1743--1749}, title = {卵巣癌患者早期発見のためのフィールドトライアル}, volume = {41}, year = {1989} }