@article{oai:hama-med.repo.nii.ac.jp:00002387, author = {菅野, 剛史}, issue = {4}, journal = {生物物理化学}, month = {Aug}, note = {病態の診断を目的として酵素の多様性が電気泳動分析により解析されたのは, アイソザイムの命名以前のことである1)。1950年代に, 損傷臓器の推定に血清中に臓器より遊出した酵素群の測定が用いられるようになると, 血清での酵素プロファイルは, 損傷臓器の推定に重要な役割りを示した. そのころ乳酸脱水素酵素(EC, 1.1.1.27, LDH) は血清中で多様性が認められること, かつ白血病などの特定の疾患でその中の特定の分画が増加することを報告したのは Vesell とBearn であった1). その後, 数多くの研究者によって, 臨床的には遊出酵素による臓器診断をより確実にするという観点より, 血清のアイソザイムパターンと, 各臓器のアイソザイムパターンの対比がなされ, 臨床診断へのアイソザイムの応用という一つの目的は達せられていった. しかし電気泳動分析を中心として, 数多くの患者試料を対象とした血清のアイソザイム分析がなされていく中で, 遊出酵素による臓器診断の域を越えて興味ある症例が経験されていくことになる. ここでは, 病態の診断, 解析を対象としてLDHアイソザイムの分析がどのようになされているかをいま一度振返るとともに, 診断という観点からは誤診の要因ともなる酵素結合性免疫グロブリン, 遺伝性変異についても一部触れながら, LDHアイソザイムの臨床的応用についてまとめることとする.}, pages = {237--242}, title = {アイソザイムによる病態解析}, volume = {28}, year = {1984} }