@article{oai:hama-med.repo.nii.ac.jp:00003944, author = {芦田, 壮大 and ASHIDA, Masahiro and 中島, 信一 and NAKASHIMA, Shinichi and 幸田, 昌樹 and KOUDA, Masaki and 森川, かをり and MORIKAWA, Kaori and 加藤, 由希子 and KATOH, Yukiko and 安岡, 竜平 and YASUOKA, Ryuhei and 夏目, 統 and NATSUME, Osamu}, issue = {1}, journal = {浜松医科大学小児科学雑誌, Hamamatsu Journal of Pediatrics}, month = {Mar}, note = {蛋白漏出性胃腸症の原因疾患は感染性腸炎や食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)等様々な疾患がある.FPIESは発熱やCRP上昇を認めることもあり,感染性腸炎と区別がつかない場合もある.今回,その鑑別に注意を要した症例を報告する. 症例は5か月男児で,入院25日前から離乳食を開始し,15日前から嘔吐,下痢を繰り返し入院した.入院時に浮腫,低アルブミン血症,CRP高値があった.入院3日目に発熱し,血液・便培養で検出された黄色ブドウ球菌が原因と考え,抗菌薬を投与したところ,低アルブミン血症も改善した.そのため,当初は感染性腸炎が原因の蛋白漏出性胃腸症と考えた.しかし,入院15日前から症状が出現していて進行が遅いこと,離乳食開始と発症時期からFPIESの可能性を考え食物負荷試験(OFC)を行った.結果,米負荷で嘔吐,発熱,下痢,CRP4.2 mg/dlと上昇し陽性と判定した.よって,米によるFPIES が原因の蛋白漏出性胃腸症の診断に至った.なお,関連は不明であるが,自己免疫性好中球減少症を合併し,CRPが0.17-0.59 mg/dLと推移し,他の食物負荷試験時に判定に苦慮した. 本症例は,当初メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)腸炎による蛋白漏出性胃腸症と考えられたが,OFCによりFPIESが証明された.消化管感染症が証明されても,蛋白漏出性胃腸症の原因疾患としてFPIESを鑑別する必要がある.}, pages = {18--23}, title = {黄色ブドウ球菌腸炎による蛋白漏出性胃腸症が疑われた米の食物蛋白誘発胃腸炎の乳児}, volume = {2}, year = {2022} }