@article{oai:hama-med.repo.nii.ac.jp:00000094, author = {藤城, 卓 and 小林, 浩 and 寺尾, 俊彦}, issue = {2}, journal = {日本産科婦人科學會雜誌, Acta Obstetrica et Gynaecologica Japonica}, month = {Feb}, note = {癌細胞が産生するsingle-chain urokinase-type plasminogen activator (pro-uPA) は酵素学的に不活性であり, plasmin, kallikrein, cathepsin Bなどにより活性化され, high molecular weight-uPA (HMW-uPA) に変換され周囲組織や基底膜を破壊し癌細胞の浸潤に関与する。一方, 癌組織に浸潤してくる炎症細胞 (好中球など) から産生されるhuman leukocyte elastase (HLE) はpro-uPAを酵素学的に不活性なtwo-chain uPAに変換するため, 癌細胞の浸潤に対して抑制的に作用する可能性がある。今回, 我々は子宮頚癌II期症例29例 (骨盤内リンパ節転移陽性例13例と転移陰性例16例) において組織中のuPA, uPA receptorを生化学的に検索するとともに, 免疫組織染色を行いuPAおよびHLEの局在および染色態度を比較し, リンパ節転移における両者の意義を検討した。 子宮頚癌組織のuPA receptorはその50%以上が飽和されているが, receptor結合uPAのほとんどはpro-uPAであった。また, uPA receptorの飽和率はリンパ節転移陽性例が陰性例より高値を示した。また, uPAは癌細胞によりその染色態度にheterogeneityを認め, 特に, 癌細胞の浸潤部位に強く染色され, リンパ節転移陽性例は陰性例に比較して強いuPA染色を認めた (p<0.01)。一方, 癌細胞に浸潤してくるリンパ球や好中球は癌組織の中あるいはその周囲に多く認められ, HLE免疫染色が強いほどリンパ節転移は少ないことが判明した (p<0.05)。したがって, uPAとHLEは子宮頚癌のリンパ節転移にとって相反する独立したparametersであり, uPAは癌細胞の浸潤に対して促進的に作用するのに対し, HLEは防御的に作用することが示唆された。}, pages = {129--136}, title = {子宮頚癌におけるurokinase-type plasminogen activatorの局在とリンパ節転移との関係}, volume = {46}, year = {1994} }